皆さんこんにちは! 西東京店のTでございます。
今回は西東京店にもありますホンダシビックタイプR(EK9)型についてお話していきたいと思います。

EK9

シビック初のtypeRということあってベース型のEK4型とは外見こそ似ているところはありますが フレームからエンジン、足回り等全てが違い
レースで勝つため、タイムを上げるための車になっております。
そんなEK9も発売から約20年弱、、、20年も経っているとやはり走行距離上へタッテきている箇所も多くなったり、20年間一度も交換していない所だと経年劣化によるガタも出てくることがあります。
今回はそんなEK9の是非リフレッシュしておきたい箇所についてお話していきたいと思います。

まずはエンジンから

EK9
EK9に搭載されているエンジンは皆さんご存知だと思いますがB16Bというエンジンです。
B16Bエンジンは知っての通りVTEC搭載の高回転型エンジンです、ですが20年という歳月が経つとオイル管理をちゃんとしていてもオイルは漏れてきます。

ヘッドカバー

EK9 2

スプールバルブ、カムエンドシール

EK9 3

特にエンジンヘッドカバーを開けていないEK9はヘッドカバー(青丸で囲っている箇所)やスプールバルブ、カムエンドシール(緑の丸)(オレンジの丸)、写真にはないですがディストリビューターからのオイル漏れ、オイル滲みが
派生している個体がとても多いです。
GTNETでも入庫チェック時にこれらの症状がみられる個体をお客様に販売する際に必ず修理の必要をお伝えしております。

なぜ修理が必要なのか。。。

第一にオイルが漏れている状態では、陸運局での検査に合格致しません。
それにどんなエンジンでもオイルが漏れているということは、一定の量しかはいらないエンジンオイルが少しずつなくなっていることにもつながります。
エンジンオイルはピストンリングとシリンダー壁の摩擦を減らし潤滑作用をもたらす働きをしますがそのオイルが少しづつ減っていくと最悪エンジンブローにもつながりかねないですよね?
ましてやVTECはエンジンオイルの油圧をもとにカムを切り替えているのでエンジンオイルが無くなり油圧がかからなくなりカムの切り替えができなくなる可能性もありますので修理が必要なのです。

次はエンジンの冷却機関についてです。

冷却系のパーツでもゴム製品を使用している箇所があり経年劣化による冷却水の漏れが発生することも少なくありません。

中でも最悪なのはサーモスタッドの劣化です。

EK9 5

この水色の丸がサーモスタッドになるのですが、クーラントが漏れていると周りにサンゴ礁のようなものがついています。

もしこのような状態になったらサーモスタッド丸ごと交換をお勧めいたします。

本当は周辺のパッキンだけ交換すればいいのですがサーモスタッド本体が経年劣化による動作の固着が起きている可能性もあるからです。

サーモスタッドとは?

サーモスタッドは冷却水の温度を一定にするための装置であり、エンジンが冷感時にラジエターのほうに水を行けなくしたり、エンジンが温まり一定の温度以上になりそうになった場合冷却水をラジエターに流す働きを持っております。

このサーモスタッドが固着した場合起こりうる問題は、冷感時なのに冷却水がラジエターに流れていってエンジンが温まるのに時間がかかってしまう事【オーバークール】やエンジンが十分に温まっているのにもかかわらず、ラジエターに冷却水が流れていかなく冷却水が噴出してしますこと【オーバーヒート】があります。

つぎはラジエター本体についてです。

EK9 6

ラジエターも先ほどのサーモスタッド同様に周りにサンゴ礁のようなものがついていれば漏れている恐れがあるので交換をお勧めいたしますが、EK9のラジエターは純正サイズがとても小さいためサーキット走行やモータースポーツ活動をしたいというお客様には漏れていなくても社外のラジエターに交換することをお勧めいたします。

また余談になってしまいますがEKに全面のラジエターをつけたいお客様がいらっしゃったらエアコンがつかなくなることがございますので覚悟してください(笑)

ほかにも足回りのブッシュや、クラッチマスターからのフルード漏れ、テールレンズの水漏れ等色々な症状がでております。

GTNET西東京ではそのような車のトータル的なリフレッシュ、レストアを実施しておりブログにもアップしておりますので興味がある方はこちらも読んでみてください。

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