皆様こんにちは! 西東京店のTで御座います!!

今回は前回入庫チェックでスパークプラグに劣化が見られたと書きましたが今回はその交換について書いて行きたいと思います!

前回の入庫チェックに関する記事はこちらにありますので是非お時間があるときにご覧になってみてください!

入庫チェック マツダ RX-7 FD3S編!!

では早速作業に取り掛かって行きます!

FD プラグ交換2

ロータリーエンジンのスパークプラグは一般の直列エンジンとは違い真横についているのですごくやりずらく更に通常のスパークプラグを外す為のソケットとはサイズが異なり大きいのでDIYでやるとしたら直列エンジンと比べかなり難易度レベルが上がります。 実際自分も初めてロータリーのプラグ交換をしたとき、工具が入らなさすぎて苦い思いをしました。。。汗

それではいきなりプラグのほうを外して見てみましょう….

FD プラグ交換6

めっちゃ濡れとる!!!笑笑

この濡れてるのはガソリンが付着しているからであり通称かぶりという状態のことです。

かぶりとは??? まずかぶりとはスパークプラグが上の画像のようにガソリンで濡れてしまいうまく発火ができない状態のことを言います。 なんでプラグがガソリンで濡れてしまうのかと言うと通常プラグは霧状になったガソリンをエンジンの燃焼室といわれる所で発火させているのですが、プラグの中心電極(上の画像の真ん中にある小さく飛び出しているところ)が磨耗し上手く点火することができなくなるのが1つ、もう1つは寒い季節限定ですが寒い時期になると車は点火しやすくしようと燃料を多めに噴射します。それでエンジンが温まってない状態でエンジンを切るとプラグに多くガソリンが付いた状態になります。その状態がまさに上の画像の状態ですね。これが被りと言われる状態です。

症状 エンジンをかけようとセル、エンジンボタンを押してもなかなかエンジンがかからない、エンジンがかかってもエンジンのアイドリング回転数が不安定、アクセルを踏んでエンジンの回転数を上げようとしても上手く上がってくれない等さまざまな症状が出ます。

ちなみに今回の被りの原因はスパークプラグの中心電極の磨耗により点火が上手くできなくなって被りの症状が出ていました。

新品と比べてみましょう。

FD プラグ交換5

わかりにくいかと中心電極が新品に比べ小さくなっていると思います

中心電極と接地電極(中心電極の周りにあるバームクーヘンみたいな形をした物)のギャップ(隙間)が消耗によって開くとスパークプラグの点火する機能が作動しにくくなり結果被ってします。

作業に戻ります。

今回はプラグ4本共交換です

けどここで注意点があります、なんとロータリーエンジンすべてがそうなんですが4本中2本が熱価が異なりその2本を誤った形で取り付けるとエンジンが最悪ブローすると言う厄介な所があります。 こちらを見てください。

FD プラグ交換3

何の変哲もないただのプラグに見えますが碍子(白いところ)に印字されてるところを見ますと大きく「T」と「L」の文字が・・・

ロータリーエンジンに乗った過去が無い人には「何じゃこりゃ?」状態かと思いですが実はこれロータリーエンジンのトレーリング側、リーディング側を表している記号です。

まずロータリーエンジンは燃焼室内に2本のプラグが付いておりそれぞれリーディング側とトレーディング側と呼ばれておりそれぞれ熱価も変わります。

リーディング側は最も混合気が圧縮されガス濃度も濃いのでしっかり爆発し強い点火も求められるので熱価が高いプラグをつけます。

トレーリング側は簡単に言うとリーディングで燃えきらなかった混合気を燃やす働きをしていますつまりリーディングのサポート的な感じですね。 なのでプラグの熱価もリーディング側よりも低くなっています。

ですのでプラグを間違えてエンジンをかけるとエンジンの調子が悪くなり最悪ブローする恐れが出てきます。

それではプラグの位置を間違えずにプラグを交換して今回は作業終了となります。

最近プラグを交換したのに調子が悪い、最近エンジンのかかりや吹けが悪い等おかしいなと思ったら是非お気軽に西東京店へご連絡してください。

西東京店ではロータリーエンジン圧縮測定サービスもございますので、是非プラグ交換ついでに測定可能ですのでご利用ください!!